2014.9.13 高見山、白屋岳

全国1000m峰紀行(2) 
高見山(たかみやま)(1248.4m)奈良県
白屋岳(しらやだけ)(1177.0m)奈良県

参加者 早田 健治

行程

2014.9.13

【高見山】高見峠9:25s-高見山10:05a10:10s-高見峠10:35a

【白屋岳】登山口12:50s-コル13:15-白屋岳13:30a13:35s-足の郷越13:0-登山口14:00a

紀伊半島には、大峰山脈、台高山脈の2つの南北に連なる山脈があり、それを北から紀の川-吉野川、南から熊野川-北山川の二つの水系が分かっている。2つの水系のサミットは、大峰山脈の大普賢岳と台高山脈の大台ヶ原を結ぶ尾根の伯母峰峠である。

高見山はこの台高山脈の北の起点と位置づけられる。なお、これから先分水嶺は、東に三峰山に進んだ後、北に転じ、名張川と雲出川を分ける高原状の台地の上を複雑に屈曲しながら進み、青山峠、加太峠、鈴鹿峠を経て鈴鹿山脈へと連なる。

晴天が確実な9月の連休、娘がいる京田辺市をベースに、近畿南部の未踏峰を巡ることにした。最初のターゲットは高見山。三重奈良県境に位置し、秀麗な山容と、台高北部随一の標高で知られる。

早朝6時に京田辺を出発し、一般道を南下。桜井から国道166号線に乗る。道は快適で、宇陀市から東吉野村へ入り、新木津トンネルを抜けると鋭角的な山容を見せる高見山が目に飛び込んでくる。高見峠への旧道は奈良県側が通行止めのため、一旦新高見トンネルを抜け、三重県側から、旧道を登り返して、登山口高見峠に到る。ここから高見山までは、標高差350m。ジグザグを切りながら、速いペースで登っていく。今日の体調は万全だ。道は、ほとんど樹林帯で展望はない。約30分で頂稜に登り着く。少し左に登ると、すぐに二等三角点の頂上。すぐ後ろに高見神社の祠がある。高さは明らかに三角点より高いが、鎖があり立ち入り禁止。残念ながら最高点はパスする。少し下った展望台で休憩。北面には、曽爾の山々が広がる。下山は、元来た道を戻る。

高見山のあとは白屋岳に登ることにする。白屋岳は台高山脈主稜上の明神平から西に派生する尾根の末端にあり、眼下に川上村の大滝ダム湖が望める。

今日の宿泊予定は、明日登る釈迦ヶ岳の登山口前鬼。まだ、時間はたっぷりある。元来た道を戻り、新木津トンネルの手前から、南に高見川沿いの県道に入る。途中古民家を改造した趣のあるそば屋を見つけ昼食。少々値は張るがゆったりした時間を過ごす。昼食後、高見川、日裏川、四郷川の3川が出合う、東吉野村小(おむら)から林道に入り、稜線の白屋越付近から山頂を目指すことにする。登山口の標識に従い、登っていく作業道を追いながら、1031mの標高点を目指す。稜線直下でようやく山道になり、標高点を経て、西南西に尾根を伝うが、左下の谷に別の作業道が見える。コルは、なだらかな地形で、先ほど見えた作業道と合する。よく手入れされたスギ林の中を作業道は登っていき、標高1100m付近でようやく作業道と分かれて谷沿いの道を直登すると稜線で、右に取るとほどなく白屋岳頂上に着く。南面に岩が露出し、展望が得られるが、北面は、一面のスギ林である。下山は、コルまで戻り、あとはそのまま作業道を下る。林道と接する足の郷越には、立派な標識があり、通常はここが登山口のようである。林道を10分歩いて、取り付き点に戻る。

高見山遠景
高見山頂上
大峰方面遠望(白屋岳山頂)
白屋岳山頂
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