2016.11.3 恐羅漢山、十方山、丸子の頭、内黒山

全国1000m峰紀行(5)

恐羅漢山(1346.2m)広島県
十方山(1319.8m)広島県
丸子頭(1236.2m)広島県
内黒山(1050m)広島県 

登頂 2016年11月3日

参会者 早田健治

行程

牛小屋高原7:20s-恐羅漢山8:00-旧羅漢山8:15a8:20s-水越峠8:55-1328m峰9:30-十方山9:40a9:45s-丸子頭10:20a10:25s-標高1070m下山路分岐10:35-県道10:55-横山川橋11:00-牛小屋高原BP11:30a 
内黒峠11:50s-内黒山12:00as-内黒峠12:05a

 広島県芸北地方。島根県と接するこの一帯は山の宝庫である。この地を最初に訪れたのは、昭和50年秋の中四国合同ワンデリング。中四国のおよそ30の大学・短大のワンダーフォーゲル部が一堂に会して合同山行を行う。私のパーティは、国道186号線傍示峠から大佐山に登り、八幡原、樽床ダム、餅ノ木峠とひたすらロードし、最後に砥石郷山に登って、集中地牛小屋高原に到るルートだった。せっかくこれだけ山があるのに登るのはたった2山、と当時は不満もあったが、今ではいい思い出である。

それから実に40年、ようやく、横目で眺めた最高峰恐羅漢山に登る日が来た。前夜徳嶋を発ち、戸河内道の駅で仮眠。6時過ぎに牛小屋高原へ向け出発する。内黒峠を越えると、目指す恐羅漢山が目に飛び込んでくる。前面は、スキー場開発で痛々しいが、広島の山の盟主である。スタート地点は、牛小屋高原の道路の最高点、標高970m。スキー場の縁に沿ってとりあえず標高を上げていく。標高1140m付近でスキー場は終わり山道になる。少し斜面をからむように登るとほどなく稜線に出て、40分であっさり恐羅漢山の頂上に出る。下では晴れていた空が、山頂付近はガスの中、休憩もそこそこに、縦走に移る。湿地帯のコルを越えるとほどなく旧羅漢山。山頂には岩塔があり、よじ登って最高点を極める。南になだらかな尾根を下り、途中から支尾根を下ると、林道に出て、水越峠下の十方山登山口に出る。

 続いて十方山を目指す。赤いテープに従いなだらかな樹林の中を登っていく。勾配が急になると尾根が収束し、道は尾根上を行くようになる。周囲も、笹が優占してくる。勾配の緩急と地形図を組み合わせると、自分の標高がよくわかる。左にカーブする広い尾根を上り詰めると、十方山北峰。こちらのほうが本峰よりやや高い。ネマガリタケの中に広く刈分けられた道を行くと、十方山頂に着く。あいにく雲の多い天候だが、展望は360度良く見渡せる。下山は、北へ内黒峠へのルートを取る。道は良く踏まれ快適だ。ブナが点在する笹原の中、緩やかな登降を繰り返し、広い尾根をたどっていく。

 十方山から北へ、内黒峠への尾根をたどる。途中1312m峰で、那須への下山路が分かれる。なだらかな広い尾根にはっきりした踏み跡が続く。丸子の頭は、縦走路から少し西にはずれており、平坦な尾根を少し行くと、樹林の中に三角点と標識がある。展望は全くない。縦走路に戻り、北へ下っていく。内黒峠-十方山間の最低コル手前の標高1020mから、二軒小屋へのショートカットの下山路が分かれる。左手のヒノキ人工林がよい目印になる。ほぼ忠実に尾根沿いに踏み跡を下ると、戸河内と二軒小屋を結ぶ県道252号線に出て、少し西に県道を伝うと、二軒小屋下の横川川の橋に出る。車道を牛小屋高原に登り返し、起点に戻る。

車で内黒峠に戻り、最後は、内黒峠から内黒山をピストン。平坦な尾根のようだが、それでも標高差は100m、広葉樹と人工林の境を坦々と登っていく。頂上は人工林の中展望はない。あっさり起点に戻り、15分の登山終了。

内黒峠付近からの恐羅漢山と旧羅漢山
恐羅漢山へ向けスキー場を登る。
スキー場上部からの丸子の頭(左)と十方山西峰
スキー場上部からの深入山
稜線から北の砥石郷山を望む
恐羅漢山頂上
十方山頂上は360度の展望
丸子の頭頂上は樹林の中
恐羅漢山
深入山?