2021.7.25 安蔵寺山、燕岳

全国1000m峰紀行(12)

安蔵寺山(あぞうじさん・あぞうじやま)( 1263.0m) 島根県
燕岳(つばくろだけ)(1078.6m)島根県

登頂日 2021年7月25日

参加者 早田

奥谷登山口5:20s-七村峠5:35-ミズナラコル6:10-安蔵寺山6:55a7:05s-七村峠8:05-燕岳8:30as-七村峠8:45-奥谷登山口9:05a

 1263mの標高は、県境を接しない純粋な島根県の山としては第1位だという。県境の山も含めた順位は第6位。これでもなかなかのものであるが、徳島県の1.6倍の広大な県土にしては、山の密度が圧倒的に異なるのを実感する。地元では名を知られた名山である。

博多を夕方に出て、ひたすら走り、日原で国道9号線と別れ、細い県道189号線(匹見左鐙線)に入り、最後は未舗装も含む作業道、極端に悪い道ではないが、真夜中に走るには気を遣う。夜12時、奥谷登山口の駐車場到着。トイレはあるが施錠中。駐車場は広く30台は駐車可能。

仮眠後、5時20分出発。木の階段を登ると上のヘアピンに出て、トンネル方面へ行く作業道と分かれて山道に入る。ゆるやかな谷沿いに登っていく。あたりは、旧日原営林署の国有林である。の道を登り、最後は左の谷沿いに急登で登り、南に折り返すようにして七村峠に登り着く。ここからは南へ広葉樹林の縦走。ブナを主体とした美しい林が続く。ただし展望はほとんど得られない。随所にある導標が異常に高くおよそ2m以上。冬の積雪深に対応するためだろうか?

なだらかな広い尾根を登りつめ、右に安蔵寺トンネル口への下山路が分岐し、少し下ったコルで大ミズナラの倒木を横目に見て展望のない樹林の尾根を南下する。1191m峰の南側は短いが行程唯一の急坂となっている。次の1257m峰の肩で進行方向が変わるとようやく安蔵寺山の山容が望めた。ピークを一つ越え、コルの安蔵寺跡を過ぎると、右へ山腹をからむような登りになり、頂上直下で香仙原からの道が合すると程なく頂上。小広い頂上は、南面東面のみ展望がある。

帰りは、七村峠まで戻り燕岳を往復する。中国自然歩道の一部にもなっているらしく、きれいに整備された道が稜線上に延びている。峠から標高差約200m。25分かけて何とか登りつく。南西側はスギの人工林、北東は広葉樹林。展望もなく、三角点だけの何もない頂上であった。

中国自然歩道の道標
縦走路はほとんど展望がきかない。
ようやく姿を見せた安蔵寺山
安蔵寺山山頂