2023.11.3 大崩山、鬼の目山、鉾岳
全国1000m峰紀行(29)
大崩山(1643.3m)
鬼の目山(1491.0m)
鉾岳(1277m)宮崎県
メンバー
早田、片岡(以下あすなろ)、岡田、宮武
2023年11月3〜4日
行程
11月3日
祝子川駐車地点6:30s-大崩山荘7:00a7:05s-湧塚分岐7:40-徒渉点7:50-標高915m8:05a8:10s-標高1050m尾根8:30a8:40s-袖ダキ9:15a9:20s-下湧塚9:50a10:00s-中湧塚10:35a10:50s-上湧塚10:55a11:10s-大崩山11:55a12:10s-坊主尾根分岐12:35-小積ダキ分岐12:50-大崩山荘14:55-祝子川駐車地点15:20a
11月4日
鹿川キャンプ場9:45s-標高810m林道10:05-鉾岳スラブ入口10:45a10:55s-標高1100m徒渉点11:00-標高1210m徒渉点11:30-標高1260m鬼の目林道出合11:45-登山道入口11:50a12:05s-鬼の目山12:50a13:05s-ツチヒノキ群生地13:25a13:30s-標高1260m鬼の目林道出合13:40-鉾岳登山道入口13:45-鉾岳雄鉾13:55a14:05s-鉾岳雌鉾14:30a14:35s-鉾岳登山道入口14:45-標高1210m徒渉点14:55-標高1100m徒渉点15:20-鉾岳スラブ入口15:25-標高810m林道15:40-鹿川キャンプ場16:00a
概要
11月3日
九州で最も好きな山大崩。Kさんから誘いを受け、あすなろ登山隊にお邪魔することになった。
八幡浜フェリーで深夜の臼杵上陸。夜道を走り、未明に祝子川到着。登山口周辺はすでに車多数。 明るくなり出発。今回の登山はすべて日帰りで軽い荷がうれしい。30分で大崩山荘到着。高校、大学時代は崩壊寸前だった小屋が美しく再生している。
しばらく歩くと木の間越しに大崩の象徴「小積ダキ」が見えてくる。豪快な花崗岩のスラブが天を突いている。湧塚分岐から大崩登山道湧塚ルートに入る。祝子川を飛び石づたいに徒渉し、暖帯林の中を登っていく。最初は緩やかな登りだが、右手の斜面に取り付くと、急坂になり一気に高度を上げる。さらに登ると袖ダキ。登山道から少し寄り道して、岩峰からの大展望を楽しむ。こうした岩峰が下湧塚、中湧塚、上湧塚と続く。上湧塚で岩峰群は終わり、ここから上はブナの尾根の登りになる。右下に七日廻り岩が見える。かつてはびっしりスズタケに覆われた尾根だったが、四国と同様ここも見晴らしの良い歩きやすい道に変わっている。鹿納山に続く主稜に登りつくとほどなく大崩山頂。ここもびっしり生えていたスズタケはない。南に明日登る鬼の目山が見える。
下りは坊主尾根にルートを取る。1571m標高点まで登ってきた尾根を下った後、そのまま直進し坊主尾根に乗る。左手に先ほど登った湧塚の岩峰群がよく見える。なだらかな小積ダキの方からは右に急坂を下り、いよいよ坊主尾根の核心部に入る。まず最初は、花崗岩のスラブのトラバース。ワイヤーの手すりはあるが、下は絶壁で思わず力が入る。ここから、はしごの連続で、巨岩をひとつひとつ越えていく。標高差300mの急勾配を下りきるとようやく少し平になり、樹林の中をひたすら下る。沢に沿うようになるともう終点は近い。再び祝子川を徒渉し、大崩山荘に出る。生ビールを求めて祝子川温泉に寄るが在庫なし。祝子川キャンプ場で持参したビールで祝杯をあげる。その後、途中で会った高松労山のメンバーとも合流し、楽しい夜になる。
11月4日
今日は、昨日山頂から見た鬼の目山に登る。道のりは結構遠く、一旦延岡に出てから五ヶ瀬川を遡り、北方から今度は、北へ支流の綱の瀬川を遡る。途中花崗岩スラブで有名な比叡山の下を通る。豪快な山容が魅力的だ。
終点の鹿川キャンプ場に車を置き登山開始。最初はなだらかな樹林の道を進む。林道と分かれ、沢が近づくと勾配がきつくなり始める。少し登ると、鉾岳スラブ入口の標識があり、せっかくなので取り付きを見に行く。すでに多くのクライマーが花崗岩のスラブに取り付いている。
徒渉点で沢を渡ると道が2つに分かれ、我々は下のパックン岩ルートを取る。ほどなくパックン岩が現れ写真撮影。スラブを眺めながら急坂を登り切ると、標高1200mで地形が変化し、沢はゆるやかなナメに変わる。ここで再び左岸から右岸に渡り、少し登ると、西から迂回してきた鬼の目林道に出会う。しかし、荒れており車が通った形跡はない。少し林道を進み、標識に従い右に谷に下り谷沿いに登ると再び林道に出て、ここが登山道入口になる。林道は災害で、徒渉点と思われる盛土が完全に失われており復旧は困難であると思われる。
ここからは山道に変わり、スギ林の中をジグザグに登って、あとは展望のきく気持ちの良い尾根をひたすら登っていく。途中随所にこの山の特産ツチヒノキが見られる。
鬼の目山の頂上は、ブナがまばらに生える大展望。昨日登った大崩山から、祖母・傾が見渡せる。
標高1260mまで戻り、鉾岳を目指す。右に林道を伝い、途中から河原に降りて谷を渡り、斜面をからみながら登ると最高点の雄鉾頂上。最高点は樹林で足下に完全に岩だけの雌鉾が見える。
途中の分岐まで戻り、雌鉾を目指す。少し谷沿いに下り、途中から右に支谷をつめ、雄鉾とのコルに達する。ここからはしごやロープを交えながら急勾配を登っていく。頂上直下は、完全なスラブになり、垂らされたロープを頼りに登る。頂上は比較的広いが、それでも廻りは絶壁。立ち上がるのにも勇気がいる。Mさんはちょうどスラブを登ってきたクライマーに頼まれてシャッターを押している。彼女は結構岩に向いているのかもしれない。
危ない頂上は早々に辞して下山に移る。元来た道を帰るが、1時間30分を要した。 祝子川キャンプ場に戻り、最後の幕営。今晩は、高松労山に加え、鉾岳スラブを登った愛媛の山の子のメンバーも加わりにぎやかな宴会になる。
11月5日
翌日はやや天気が悪い。行縢山に登るK氏、Mさんを登山口まで送り、Oさんと2人高千穂観光。ほぼ30年ぶりにみる渓谷はやはり美しかった。 ふたたび、登山口で2人を拾い、佐賀関経由で帰徳。





















