2024.9.10 伊藤新道
参加者
CL早田、SL吉原、岡田(あすなろ)、小川(健生)
行程
2024年9月11日
大町7:15s=タクシー乗り換え(七倉山荘)8:10=高瀬ダム8:15a8:20s-車道終点9:25a9:40s-名無小屋10:07a10:15s-湯俣山荘11:15a
2024年9月12日
湯俣山荘5:30s-噴気丘6:30a6:35s-第1吊り橋7:05-火星7:55a8:05s-第2吊り橋8:40-1605m地点9:05a9:15s-第5吊り橋10:00a10:10s-赤沢11:00a11:05s-尾根11:20-標高1922m11:35a11:45s-標高2048m12:15a12:20s-展望台12:40a12:55s-コル13:20-第1庭園13:50-かぶり岩14:30a14:35s-沢14:50-縦走路15:25-三俣山荘15:30a
2024年9月13日
三俣山荘6:15s-三俣蓮華岳7:15a7:25s-双六岳8:30a8:50s-双六小屋9:50a10:05s-くろゆりベンチ10:40-弓折乗越11:10a11:15s-鏡平11:55a12:20s-林道14:10-わさび平14:30a14:50s-新穂高15:40a
概要
昨年から狙っていた「伊藤新道」。毎年落ちていく体力に、最後のチャンスになるかもしれない。不安はあるものの、小屋泊まりで荷も軽い。何とか頑張ろうと、9月9日夜、徳島出発、早朝4:30松本に到着する。駅西のパーキングに車を止め、一番電車で大町へ。大町からタクシーで高瀬ダムに至る。思ったよりあっさり、スタートラインに立つ。
今日は湯俣まで。登りもなく、坦々と歩きダム湖の横の道を3時間行程で湯俣山荘到着。きれいな小屋で、若い女性が小屋番。なかなかよい。まずはビールを飲み、一服してから明日の偵察をかねて噴気丘まで往復。徒渉すると水が温かく、さすが湯俣!
宿に戻り再びビールで乾杯。夜は、同宿の千葉労山のメンバーと交流する。
翌朝5:30。千葉労山のメンバーと前後して出発。昨日の噴気丘を過ぎ、ほとんど沢の中を歩きながら、7:05第1吊り橋通過。次の見所は「火星」。誰が名づけたかゴルジュを左岸から高巻きで乗り越すと、正に火星のイメージどおりの風景が展開していた。
「火星」から再び谷に戻り、ワイヤーだけが残る第2、第3吊り橋の下を通過。果たして「新道」のルートがどこであったのかもわからない。しかし、沢はさしたる悪場もなく、坦々と続く。
最大の支流「ワリモ沢」を右に分けると沢幅が狭まり、ようやく川から沢らしい様相に変わってくる。水量も減り、徒渉も容易になり、右岸左岸を交互に歩いて行くと第5吊り橋に着く。ここもワイヤーだけが残る状態。湯俣から4時間半。ようやく沢歩きが終わり、ここから山道になる。距離的には三俣山荘までのちょうど中間地点だが、標高差はここから1000mある。
まずは、崩壊跡に灌木が生える斜面を100m直登し、トラバース気味に赤沢との分水尾根に向かいコルからも山腹をトラバース気味に下降して赤沢に出る。
赤沢を渡ったらすぐに急登の始まり。斜面をジグザグを繰り返しながら登る道は悪く苦しい。標高1922mまで100mの登りに30分かかっている。
標高2000mを越えるとやや傾斜が緩まり、シラビソ、コメツガも現れ始める。
12:40展望台到着。ここだけ樹林が途切れて槍が望まれる。針葉樹林の中の広いなだらかな尾根を登り、13:50第1庭園標高2334m。ようやく尾根の登りが終わり、ここからは鷲羽岳の腹をトラバース気味に登っていく。少しガスが出てきて槍も見えなくなった。
最後の力を振りしぼり、三俣山荘15:30着。
少し遅れていた千葉労山のメンバーも無事到着。夕食は山荘名物の「シチュー」。
最終日、今日もいい天気。まずは三俣蓮華岳に登り、双六へ縦走。展望は実にいい。双六岳では大休止して、じっくり展望を楽しむ。大休止のおかげで双六小屋でトラバース道経由の千葉労山パーティーが追いつき、再会がうれしい。ここからは弓折れ分岐まで少し登ってあとは下りのみ。眼下に鏡平が見える。鏡平で小休憩。ここであすなろのメンバーと偶然出会う。彼女は鏡平山荘泊とのこと。
鏡平から秩父沢出合まで標高差700mを一気に下り、あとは左俣林道を延々と歩く。最近下りが堪えるようになってきた。やっと、新穂高にたどりつき、バスで松本に出る。充実した山行であった。



























