2026.5.10 西赤石山
山域 西赤石山(1626m) 愛媛県
連休明けの日曜日、アケボノツツジを愛でに愛媛県の西赤石山に登ってきました。分県登山ガイドのあの斜面が薄ピンクに染まった景色をずっと見たかったのです。満開にはやや早い時期でしたが、それでも絶景佳景を楽しむことができました。
参加者:佐藤、早田、吉田
天候:晴れ
CT:7:10 東平登山口‐ 7:45一本松停車場跡 ‐ 9:20兜岩(の近くの岩)‐ 9:40西赤石山山頂‐ 11:10銅山越 ‐11:25銅山峰ヒュッテ(角石原停車場跡)‐13:00東平登山口
概要
アケボノツツジの時季は駐車場混雑が予想されるので徳島を5:00AMに出発。快調に飛ばし、7:00には東平登山口に着きました。予想に反し、駐車場はガラガラです。
駐車場からしばらくは緩い登りの遊歩道です。ここを10分ほど行くと広場があり、そのわきの高台にレンガ造りの大きな建物があります。別子銅山第三変電所の遺構です¹。遺構といっても建物は全く崩れておらず、ちょっと補修すれば転用も可能そうです。この辺りには鉱山従業員の社宅もあったらしいのですが、それらは全く残っていません。
日当たりのよい急登を30分ほど行くと、樹林帯の中の平地にたどりつきました。上部鉄道一本松停車場跡です。上部鉄道は別子銅山へ/から物資を輸送するために作られた鉱山鉄道であり、日本初の山岳鉄道でもあったようです。「停車場跡」とありますが往時を偲ぶよすがはありません。平地はすでに杉林となっており、ここを機関車が走っていたと想像するのはかなり難しいです。
ここからは20分ほど軌道跡を辿ります。廃線跡なのでほぼほぼ水平移動です。途中の沢には立派な橋脚が残っている箇所がいくつかありますが、肝心の橋桁はほぼ朽ち果てています。機関車の真似はせず、いったん沢筋に下って渡渉し、登り返します。
この水平移動はまことに楽なのですが、しあわせは永く続かないのが世の常です。廃線跡から西赤石山方面の分岐に着いてしまいました。ここからは再び急登です。
息を切らしながら登っていくと、杉林がだんだん途切れ、自然林となってきました。その木立の中にうすいピンクが見え隠れしています。お目当てのアケボノツツジです²。高度を上げれば上げるほど花の数は増えていきます。一気にテンションが上がってきました。
急登はやがて岩稜の小ピークにたどり着きます。ここが兜岩かと思っていたのですが、そうではなくこの小ピークから少し北側にある別の岩稜小ピークがそれであると先行の登山者が教えてくれました。しかし急登を終えた直後でもあるのでなかなかじゃあ行こうとはなりません。大体どっちも岩稜ピークなのですからここを兜岩と言ってしまっても差支えは無いと思います。
この小ピークからすぐ東側に西赤石山が立ち上がっており、その山腹は薄ピンクに染まっています³。きっと満開になれば、この薄ピンクは山頂まで続くのでしょう。
さらによじ登ること20分、ついに西赤石山の山頂に立つことができました⁴。山頂はさほど広くはありませんが展望は素晴らしく、剣山から石鎚山まで見ることができます。ここで少し早いですがお昼とします。
下山は銅山越え経由としました。下山ルートの尾根もアケボノツツジの薄ピンクが点々と見えています⁵。山頂直下こそ鎖場あり⁶の急降下ですが、すぐになだらかな尾根道となります。このルートは銅山の遺構が多い日浦登山口から続いているためか、たくさんの人が登って来ています。ちなみにわれわれが登ってきたルートは一組しかいませんでした。
1時間強で銅山越に到着。名前が示す通り、ここは日浦と新居浜を結ぶ交通の要衝だったようです。立派な石垣で囲われた区画があり、その中には斃死した人々を慰めるためでしょうか、お地蔵さんと五輪塔があります。
早田さんの記憶では、「この辺りは昔ははげ山のようだった」とのこと。今でこそ木々が山肌を覆いつくしていますが、言われてみれば一本一本の樹高はさほどでもありません。かつては鉱害と伐採ではげ山になっていたのでしょうか。
銅山越から銅山峰ヒュッテを目指します。この山道沿いには植物の名前が書かれた札が所々にあるのですが、さすがにツツジ類が多いです。
「ミツバツツジ」「コハナミツバツツジ」「シロハナミツバツツジ」「アカイシミツバツツジ」…不意に、「ミツバツツジ種類多すぎ問題」という命題が脳裏を過ぎりました。専門家ではないので大声では言えませんが、本当に別種なんでしょうか。
しばらく下ると丁字路にぶちあたります。ここを左折すると東平登山口ですが、そのまえにちょっと銅山峰ヒュッテに寄り道します。
銅山峰ヒュッテ⁷は現在閉鎖中の山小屋ですが、トイレは使えました。かなり大きな建物で、修学旅行にも使えそうです。かつてはここに角石原停車場があり、行きに通った一本松停車場を過ぎ、さらにその先まで鉄路が続いていました。そう聞くと銅山峰ヒュッテの敷地は確かに細長く、駅構内の雰囲気を漂わせているような気もします。
ヒュッテ前でしばらく休憩し、来た道を戻って東平駐車場に戻ります。下っていくと山道は石畳の階段に変わり、道の両側には立派な石垣が見えてきます。今はもう森の中ですが、かつてはここも街だったのでしょう。
ヒュッテから1時間ほど下ると東平駐車場です。皆様お疲れさまでした。









