2000.9.15 吾妻山系

全国1000m峰紀行(22)

福島県吾妻山系一切経山(1941.5m)

東吾妻山(1975.1m)

高山(1805.1m)

吾妻小富士(1707m)

福島駅9:00s=浄土平10:10a10:15s-一切経山10:55a11:05s-酢ガ平避難小屋11:15a11:20s-鎌沼11:30-姥ケ原11:35-東吾妻山12:00a12:05s-景場平12:40-車道12:50-鳥子平12:50-高山13:15a13:20s-鳥子平13:30-吾妻小屋13:50a14:00s-浄土平14:10as吾妻小富士14:25as-浄土平14:35a14:50s=猪苗代駅16:00a       

福島駅からバスで吾妻スカイラインを浄土平へ到る。天気は、青空で快晴。食堂に荷物を預け、ビジターセンターの横から湿原を突ききって、一切経山の取り付きをめざす。ガラガラの火山性の尾根を登り、標高1830mに達すると、西側の展望が開け酢ガ平の湿原と青く輝く鎌沼が望まれる。西からトラバース状に尾根をまくと、頂上の一角に飛び出し、砂礫のころがる火口原を緩やかに登るとほどなく、一切経山の頂上に着く。広い頂上は、展望よく、眼下の吾妻小富士、福島平野吾妻連峰が広く望まれる。          
頂上から、1830m付近まで、引き返し、酢ガ平へ下る。距離は近く、あっという間に、酢ガ平避難小屋下り着く。小屋は、彎曲集成材を使った立派なもの。新しくて気持ちがよい。小屋から、酢ヶ平の湿原の中を鎌沼に向かう。木道沿いには、クロマメノキが群生しており、甘酸っぱい実がふんだんに食べられる。鎌沼は、遠景は美しいが、水際には泡が浮いており、やや興ざめであった。湖岸から谷地平への道に入り、一登りで、姥ケ原の一角に飛び出す。これまた、火山性の荒れた草原で、シラビソの小木が点在し、寂しげな景観をつくっている。姥ケ原の十字路から東吾妻山をめざす。流水で、溝状になった登山道は、シラビソの樹林の中を登っていく。勾配はきつくないが、展望もない。いいかげん嫌になった頃、突然視界が開け、ハイマツ帯に飛び出すと、すぐそこが頂上である。なだらかな頂上は、360度の展望を誇るが、残念ながら今日は、ガスにまかれて時折、一切経山が姿を見せるのみである。                                          

 休憩の後、南へ、景場平への道を下る。少し下ると、展望台の分岐点、小規模ながら高層湿原が広がり、ムードはよい。なおも、樹林帯をひたすら下っていく。なだらかな地形のため、位置確認が難しい。長い変化のない下りに飽きた頃、ようやく景場平に飛び出す。湿原が広がり、ムードはあるが、相変わらず、ガスの中である。景場平からまた樹林帯の下り。そしてようやく車道に飛び出す。車道を横切り、少し行くと、鳥子平の湿原で、高山への道が分かれる。高山ピストンもガスの中。道はそれほど急ではないが、久々の長丁場に、体はバテバテである。高山頂上は、反射板に占領され、ムードはない。鳥子平に戻り、樹林の道をひたすら起点の浄土平をめざす。途中ムードあふれる吾妻小屋で一息入れ、ようやく広々とした浄土平の景観に飛び出した。最後のダメに吾妻小富士の噴火口を一周し、磐梯高原行きの路線バスで浄土平をあとにする。                          
わずか4座とはいえ、久々の駆け足ピークハンティングは体にこたえた。

一切経山中腹から酢ガ平、鎌沼を望む

一切経山全景

一切経山山頂からの吾妻小富士

一切経山山頂