2016.5.2 鬼ヶ城山、羅漢山
全国1000m峰紀行(11)
鬼ヶ城山(おにがじょうやま)(1031.0m)広島県、山口県
羅漢山(らかんざん)(1108.9m)広島県、山口県
登頂日 2016年5月2日
参加者 早田健治
河内神社6:00s-鬼ヶ城山7:00as-コル7:20-河内神社7:45a
羅漢高原8:00s-羅漢山8:35as-羅漢高原9:00a
実家が九州にある関係で、年に何回かは山陽路を往復する。以前は高速道路が多かったが、最近は、のんびり2号線を走ることも多くなった。主要な部分は立派なバイパスが完成しており、SA以外は停車もできない高速に比べると、疲れたらいつでも休める国道のほうが最近は楽に思える。
こういった福岡帰省の折、少し寄り道をして、広島・山口の山を少しづつ登ることにしている。今回の鬼ヶ城山は中国道もとおる広島山口県境の松の木峠から南に3kmあまりの位置にある。典型的な非対称地形で、東の太田川水系は高原状の緩傾斜が広がるのに対し、西の錦川斜面は川まで500m以上の急傾斜で落ちている。
5月2日早朝、国道186号線「羅漢スパ道の駅」で仮眠の後、飯山集落の河内神社の前に車を止め、集落から南東に谷沿いの道を進む。道が直角に曲がるところから859m標高点の西のコルを目指す荒れた作業道に入り、標高800m付近から右に地形図にある破線の道を伝う。874m標高点西側のコル付近から支尾根に取り付き、南東に登っていくと、平坦な鬼ヶ城山頂上に到る。展望はほとんどない。植生はすべて落葉広葉樹林。
下りは、北に山口県との県境稜線を下り、874.6m峰とのコルから、南東に谷道を下る。やがて朝登ってきた作業道と出会い、起点に戻る。全体に踏み跡はしっかりしており歩きやすい。沿道にはコシアブラが多く、食べきれないほどの収穫を得た。
鬼ヶ城山のあとは、手軽に羅漢山を目指すことにする。飯山から国道186号線を少し戻り、道の駅の手前を右折し、県道119号線で生山峠を越えて山口県側の羅漢高原登山口に到る。連休にもかかわらず、高原は閑散としており、人の気配はない。終点のレストハウス横に駐車し、遊歩道を登り始める。
高度はぐんぐん上がり、稜線に飛び出すと程なく頂上。展望台に上ると、広島・山口県境の山々が一堂に会する。北に先ほど登った鬼ヶ城山、さらに北に最高峰寂地山とおぼしき山影が見えるが、個性を主張する山は少ない。
下山は、西へ稜線沿いの道を取る。最後は荒れた園地に出て、滑り台を下るが、落ち葉の積もった滑り台は、古城のようにわびしい。中国山地有数の標高を誇る名山はもう少し孤高を守って欲しい。