2016.9.26 名古瀬谷から子持権現山

名古瀬谷から子持権現山   2016年9月26日     堺・早田

標高660m6:00s-登山口6:10-常住6:37-鳥越7:15a7:20s-標高1240m8:00a8:05s-標高1380m8:20a8:25s-小剣山東コル8:45a8:50s-子持権現山9:20a9:25s-瓶が森林道9:45-氷見二千石原10:00-標高1513m10:20a10:30s-鳥越11:10a11:15s-常住11:40-登山口12:05-標高660m12:15a

 ハト谷の沢登りの予定で西之川まで来たものの、天気は回復せず、雨も降り続いている。川の水も多そうだ。迷ったものの、今日は、子持権現であきらめることにする。林道の路面が悪く、標高660m付近に車を置き、6:00出発。

傘をさして、瓶壺道を登り、鳥越から子持権現直登ルートに入る。シロジ谷左俣までは、5月の遡行の際通った道だが、ぬかるみ滑る足元に気を取られているうちに道を失い、シロジ谷左俣右岸を少し登り返して、旧知の道に戻る。しかし、谷を越えるとまた道は不明瞭。所々にあるアルミ製の標識が頼りだが、それでもしばしば迷ってしまう。水のあるシロジ谷右俣を越えると、道は右にトラバース状に走り、ガリーをひとつ越えてから尾根に取り付く。樹林の尾根は、とにかくの急登。確実な明日の筋肉痛を予測しながらひたすら登る。

左に子持西壁基部とシロジ谷源頭が望める標高1380mで一本入れ、最初の本格的鎖場となる小剣山ピークは、鎖ルートが崩壊のため、右から岩壁基部を巻いて東のコルにでる。しばらく樹林帯を登ると、いよいよ標高1550mから岩壁帯がはじまる。ぬれた岩は滑りやすく、岩壁のど真ん中を登る取り付きの鎖は敬遠し、左のバンドからトラバースして樹林が近づいてから鎖ルートに戻る。さらに少し尾根を登り、左にトラバースすると第2の鎖。足元が滑りいやらしいが、横に木が生えているため安心感がある。鎖が終わると、頂上までは、樹林の中の笹帯を登る。途中までガイドワイヤーが張ってあるが、それが終わってからがまた長い。うんざりする頃、ぽっと本尊をまつる岩屋に飛び出し、ほどなく子持権現頂上に出る。

相変わらずガスは切れず、風もあり寒い。早々に山頂を辞すが、下山はまた鎖の連続。特に2番目の鎖は、長く斜度もあり、恐怖である。途中で足が滑り、両手だけで鎖にぶらさがる場面もあり、やっとの思いで瓶が森林道に降り立つ。もはや、瓶が森に登る気力もなくそのまま瓶壺道へ。それでも、下るにつれて、気温も上がり、雨も上がって、気分も晴れてくる。Sとは、大学以来の長いつきあい。次から次へと沸いてくる話を弾ませながらの下山は、思いのほか楽だった。鳥越でデポした傘を回収し、常住での某山岳会のビバーク話を聞きながら、出発点到着は、12:15。満足のいく山行となった。京屋旅館で風呂に入り、ノンアルビールで乾杯して帰途につく。