2023.7.1 妙見山系
全国1000m峰紀行(21)
妙見山(1139m)
蘇武岳(1074.2m)
瀞川山(1039.1m)
鉢伏山(1221.6m)
メンバー
早田、北山(あすなろ)
2023年7月1日
林道駐車地点(標高490m)8:10s-三国小屋(標高820m)9:50a10:00s-林道駐車地点(標高490m)11:30a
2023年7月2日
名草神社9:40s-妙見峠10:30-妙見山11:00a11:10s-妙見峠11:30-名草神社11:40a蘇武岳北東コル下12:35s-蘇武岳12:45a12:48s-蘇武岳北東コル下12:53a瀞川山9合目登山口13:50s-瀞川山14:00a14:05s-瀞川山9合目登山口14:15a鉢伏山南東コル登山口14:35s-鉢伏山14:55a15:05s-南東コル登山口15:25a
梅雨の最中、天気予報は雨。どうしたものかと考えたが、2日の日曜日は晴れるかもしれない。当初は、道の駅でビバークの予定だったが、同じ一夜を過ごすなら、いっそ民宿がいいかも?K氏に相談したところ賛同が得られたため、2021年に敗退した三国ヶ山の調査を含めて、山行を計画した。
待ち合わせは、山陽道三木SA。しっかり雨だが豪雨ではないのがいい。車を走らせ、最初の目的地は、鳥取市佐治町の三国ヶ山の鳥取側の登山口。ネット情報では、だいぶ道が荒れて、登山口までの車の乗り入れも困難らしい。行ってみると舗装が切れたところで、早速道路が洗掘されいやなムード。時間もあるので、ここから登山口まで歩いて調査することにする。しかし、最初の100mくらいを過ぎると意外に道がいい。691.4m三角点から北東に下る尾根からは国有林に入り、幅員も広がりますます道が良くなる。約4km歩いた3つめの谷の先で大きな崩壊があり、そこからは走行不能だが、谷まではなんとか車も入れそう。水もあり、ここでキャンプして三国ヶ山のアタックもいいかもしれない。さらに、荒れた林道を詰め登山口に至る。駐車地点から7.5km1時間40分。小屋は傷んでいるが、まだ使えそう。道も、ブッシュの状況はわからないが一応ある。帰りは少し早かったが、往復3時間20分。いい運動でした。
これで今日のメインイベントは終わり。道の駅河原で昼食を食べ、まずは、浜坂の加藤文太郎記念図書館へ。初めての訪問だったが、憧れの登山家の足跡に感慨を覚える展示だった。あとは、ビールとつまみ買いだしのあと、15時に今日の宿舎シーサイドうらどめに入る。入浴し、缶ビールで乾杯。夕食はこれまた豪華で、生ビールがすすむ。
翌7月2日。天気はよさそう。ゆっくり朝食を食べて出発。最初の目的地は妙見山。国道9号線から、稜線を走る林道妙見・蘇武線に登り、金山峠を経て登山口の名草神社を目指す。
名草神社は出雲大社から移築した三重塔や東照宮を模した本殿など、想像以上の華麗で壮大な規模を誇る。集落からは相当に離れたこの地にこのような由緒あるお宮があることが不思議である。稜線の妙見峠までは、巨杉の林立する斜面を登っていく。峠からは、ほぼなだらかな稜線の道。東側養父市側が天然林、西側香美町側は作業道も入るスギ人工林ときれいに分かれている。
最低コル付近はやや急な上り下りもあるが、なだらかなのんびり歩ける登山道である。樹林が切れると標高1135.5mの三角点のある妙見山頂上。このあたりは樹林がなく展望がある。我々はさらに尾根を歩き、1139mの標高点へ。一応こちらが最高点になる。
同じ道を名草神社に戻り、今度は、蘇武岳を目指す。舗装された林道を北へ走り、最も登山距離の短い北側のコル横に駐車する。林道からひと登りで稜線。南斜面を登り、折り返すように蘇武岳頂上に出る。立派な山名標があり、展望も良い。頂上からは次に登る瀞川山が望まれる。
一旦国道9号線まで下り、兎和野高原への道を登り返し、林道瀞川・氷ノ山線に入り、未舗装の林道を走り、山頂直下の9合目登山口に至る。立派な看板があり、整備された道を登ると、南東側に大展望が広がる瀞川山頂に着く。先ほど登った妙見山が間近に見え、蘇武岳の姿も。また、鉢伏山も、スキー場で変わり果てたとはいえ、端麗な姿を見せる。
そして最後の山鉢伏山を目指す。林道をさらに進み、ハチ北スキー場を横切り、登山口の峠に出る。鉢伏山への稜線には遊歩道が設けられ、左に氷ノ山を望みながらの登高になる。 標高差は170m。空荷なのでだいぶ疲労がたまった体だが、何とか登っていく。頂上は平坦な広場。冬場には何度か訪れているが、夏の姿は新鮮だ。北には、登ってきた山々が指呼できる。南には、ようやく山頂部の雲が途切れた氷ノ山が美しい。南には、須留ヶ峰、段ヶ峰、千ヶ峰などの兵庫県南部の数少ない1000m峰が望まれる。登山口まで戻り、山行終了。
名草神社本殿 日光東照宮を模したとされている。
妙見山の縦走路
妙見山最高点
大山から移築されたとされる三重塔
蘇武岳頂上
瀞川山から望む鉢伏山
瀞川山から望む妙見山
鉢伏山からの氷ノ山