2025.7.5-7 剱岳
参加者
L早田健治、石橋和樹(筑紫丘高校山岳部OB)、森田文雄(報告者)
行程
7月5日 立山st 7:30・・・室堂8:45-・・・雷鳥荘9:15・・・-雷鳥沢野営場9:35・・・P2290m9:50・・・雪渓・・・夏道・・・P2480m10:40・・・P2550m11:05・・・剣御前小屋11:45・・・剱沢13:00・・・雪渓・・・剣山荘13:40
7月6日 剣山荘4:50・・・一服剣5:20・・・P2660m5:55・・・前剣肩7:25・・・剱岳8:45・・・カニの横ばい入口9:40・・・前剣北2840m付近10:40・・・一服剣12:10・・・剣山荘12:45
7月6日 剣山荘6:20・・・剱沢野営場7:00・・・別山取付き7:35・・・稜線8:30・・・別山分岐ピーク8:40・・・剣御前小屋9:30・・・P2570m10:00・・・最終雪渓上10:35・・・雷鳥沢野営場11:00・・・室堂12:00
概要
7月5日 立山駅からケーブルカー、バスを乗り継ぎ室堂に到着。室堂駅舎を出ると7月と言うのに残雪の多さに驚く。とはいえ、雪解けの緑は早春の風情でチングルマ、イワカガミ、コバイケイソウ等の花が咲き始めている。半分凍っているミクリガ池を横目に進み、雷鳥荘を経て雷鳥沢野営場へ降りる。ここでアイゼンを履き雪渓を横断し、ひと汗かいて夏道に辿り着く。夏道を約1時間登り、剱御前小屋へ到着。昼食休憩をとった後、剱沢へ約1時間下る。剱沢雪渓も残雪が多く、再びアイゼンを装着してトラバース。開荘前の剣沢小屋で会った山岳警備隊の方から「今年は残雪が多いので気をつけて」と助言あり。雪渓を抜けたころに降り始めた雨が強くなり雨具を着用し、雪渓の縁を辿って剣山荘に到着。雨に濡れた衣類を乾かせる乾燥室が有り難かった!
7月6日 いよいよ憧れの剱岳へ向かう朝、天候は上々で風もなく落ち着いている。少しの不安と興奮の中、辺りは明るくなり始め4:50出発。山小舎から10分もしないうちに最初の鎖場にとりかかり、ウォームアップがてらに半時間の急登を越え一服剱に到達。頂上は狭く急峻なため高度感あり、振り返ると眼下に剣山荘の赤い屋根が見えた。前方には明るくなった岩稜が広がるが、剱岳の頂は未だ見えない。更に急登を30分登りピーク2660mにて小休止。武蔵のコルからは岩場が続き「浮き石注意」の表示があり、慎重に進む。急な登りと降りを繰り返しながら高度を稼ぐと前剱の大岩にさしかかり傾斜が一段ときつくなる。前剱肩からいよいよ岩稜が険しくなり、岩崖をまたぐ5mほどの鉄の一本橋を慎重に亘る。高度感が溢れる岩壁を張り付くように水平に伸びる鎖を頼りにトラバース。2本の鎖場を越えると次の難所、平蔵の頭(ずこ)。急峻な下りの鎖場を恐る恐る降りると平蔵のコルにて人心地をつく。少し体力が回復したところでいよいよカニのタテバイへと向かう。先ずは約20mの鎖が垂直にさがる鎖場。できるだけ、三点支持で足場を確保しつつ登りはじめたが、約10m登ったところで左足が滑ってしまった。咄嗟に両手で鎖にぶら下がるがズリズリと滑り恐怖に震えた。アンカーボルトを足掛かりに立て直し、一歩ずつ這い上がり鎖を乗り継いでようやく50mほどの垂直岩場を抜け出した。傾斜が緩んだ登山道を進むと斜面の先に別山尾根と早月尾根分岐を標柱があり、その先の大岩の間を抜けると小さな祠の裏に出た。祠の正面に廻ると三等三角点があり、剱岳2999mに8:45登頂。山頂は快晴、北アルプス360度のパノラマを独り占めしたような絶景であった。昨夏、白馬岳から見た剱岳の神々しい山容は圧巻であったが、剱岳山頂からは白馬、鹿島鑓、五竜、立山等の峰々と眼下に拡がる雪渓を存分に堪能することが出来た。
山頂での夢のようなひと時を後に下山を開始する。カニのタテバイに重なる復路は、カニのヨコバイという岩場を這う鎖場であった。一歩踏み外すと奈落の底となるハイリスク圏のため、リーダーの指示によりスリングを横張鎖に掛けて慎重に降りる。鎖場は一歩目の足場がブラインドになっており慎重に足場を確保しつつ、歩を進めてヨコバイを無事通過。さらに岩場を降りると約10mの梯子を垂直に降下して、平蔵のコルでひと息。前剣北へと登り降りを重ねて一服剣まで下る。途中、岩陰に咲くクロユリが美しく夏山の気配を感じる。その後、半時間で剣山荘に帰着。無事登頂に感謝し、乾杯したビールは最高に美味しかった!
7月7日 剱岳登頂の興奮冷めやらぬ中、剣山荘を6:20出発。先ずは別山へ向かって剣沢野営場まで剣沢雪渓を登る。雪渓の登りは意外と高低差があり消耗してしまった。別山取付きから夏道で稜線に出て、別山分岐に到着。ザックをデポして別山ピークへ向かうと、早朝は雲に隠れていた剱岳の雄姿が眼前に現れた。やはり剱岳は荘厳で美しく、夢中で写真を撮る。余韻を楽しんだ後、剣御前小屋で小休止。さらに半時間でピーク2570mを経て、夏道を雷鳥沢雪渓まで下る。高山とはいえ、初夏の陽射しが容赦なく体力を奪う。最終雪渓を渡り雷鳥沢野営場に着いた頃にはヘロヘロで、階段を一歩ずつ上がるのがやっと。雷鳥荘、ミクリガ池を経て無事に室堂、立山駅へと下山した。 今回、憧れの剱岳登頂に導いていただいた早田リーダー、石橋氏に深謝いたします。



















