2025.11.1 高川山

山域
山梨県 秀麗富岳十二景 高川山(976m)

参加者
佐藤

天候
曇り

行程
7:00 大月駅 ‐7:30 むすび山展望台登山口 ‐ 7:40むすび山山頂 ‐ 9:15高川山山頂‐ 11:10 高川山登山道入り口‐ 11:30初狩駅

概要
本日は長年行きたいと思っていた秀麗富岳十二景に挑戦です。といっても本命は翌日であり、今回は足慣らしです。

なお、「秀麗富岳十二景」というのは大月市が選定した、富士山が美しく見える地点です。すべて山頂であり、「十二景」と言うには十二の山頂かと思いきやさにあらず、実は二十の山頂が選定されています。きっと似たようなものだからってんで一からげにされた景もあるのでしょう。

7:00中央本線大月駅着。駅を出ると、駅前に立っていた警察官がすっと近づいて来て、「今日は登山ですか?」とひくい声で訪ねてきました。はっとして身構え(←不審者)、「は」とこちらもひくい声で応じると、「昨日の雨で登山道が濡れています。岩や木の根は滑りやすいのでお気を付けください」と言って鈴付きの根付(?)をくれました1

駅から30分ほど歩くと、「むすび山展望台」の標識がありました2。この標識に従って登ると、民家の庭先に道が続くのでちょっと不安になりますが、その庭先のわきに登山道が見えます。

 10分も歩けばむすび山山頂です³。山頂には「旧陸軍防空監視所跡」の標識があり、大きな穴があけられています。高射砲跡かと思いましたが、案内板の説明には敵機の襲来を予測する施設跡とのこと。

この先はゆるい登りが続きます。登山道には大量のどんぐりが落ちて、というより積もっています。これをみてふと(この山にはクマがいるのではないか?)という思いがよぎりましたが、(こんなに餌があるならいたとしても満腹だろう、そうであってくれ!)と思い直します。紅葉はまだ始まったばかりという感じでした。

山と高原地図には「峯山」という584Mのピークが記載されていますが、山頂の標識も見当たらず、気付かないまま通り過ぎてしまいました。すこし下って「天神峠」の標識があるコルに出ます。ここからさらに緩く登っていくと富士急行田野倉駅方面の分岐に出ます。

この先は岩稜の急登になります。息を切らせて登っていくと、「ふーじはにーっぽーんいーちーのーやまー」という歌声が聞こえてきました。ん?と思って見上げると、下りてきた方と目が合いました。

富士山があまりにきれいに見えたのでうれしくて歌ってしまったとのこと。思わず、見えるんですか?と聞き返してしまいました。この日は曇天で、富士山が見える方角であろう南天は白い雲で覆われていたため、半ばあきらめていたのです。

さあ、これを聞いてしまっては奮わずにはおれません。富士が見えているうちに山頂に着かねば、と逸る心で、かといってそんな体力があるわけでもないのでペースはそのままで足を運びます。気分は僧正遍照か斎藤茂吉、といたいところですがそんなに悲愴感があるわけでもありません。

 ふうふう言いながら山頂到着。ありがたいことに富士山は隠れておらず、秀麗富岳の名に恥じないかんばせを見せてくれました4。山頂はさほど広くはありませんが、すべすべの岩がごろごろしており座る場所には事欠きません。山座同定盤も置いてあります。

 下山は初狩駅方面へ向かいます。ここで油断していたのか、湿った地面でいきなり滑りました。幸い怪我はありませんでしたが、変な具合に手をついてしまい、わきの下をつってしまいました。

 初狩駅への下山は急降下です。途中、男坂と女坂の分岐があり、痛い目を見てひとつ賢くなったので迷わず女坂を選びます。しかし、女坂といえども油断はできず、瞬発的な急坂がそこかしこにあります。それでも男坂と女坂の分岐地点から見上げると、その差は歴然でした5

 男/女坂分岐から30分足らずで林道に出ました。ここに「高川山登山口」の標識があり、妖怪ポストのような登山者カウンターが置いてありました6

ここからは舗装道歩きです。20分ほどで初狩駅に到着です。

今回のコースは大月駅→高川山→初狩駅としましたが、逆にした方が安全性の上でも列車の本数の点でもおすすめです。

1 大月駅前でもらった根付(?)。鈴がついているがあまり鳴らない。カエルのお腹は反射材となっています。

2 むすび山登山道標識。なお、駅からここまでの間の案内や標識は一切ないので要注意です。

3 むすび山山頂の聴音哨跡地。この中に立ち、反射音から敵機の襲来方向を予測したそうです。本当か?

4 高川山山頂。山頂の標識の左下に貼ってあるQRコードを読み込んでみると、「登頂達成ごほうび画像」と題し、美しい紅葉を配したこの山頂とおなじ眺めの富士山の画像が出てきました。富士山が見えなかった場合の救済措置と思われます。

5 初狩駅からの登りでの男坂(←)と女坂(→)の分岐。

6 風情漂う登山者カウンター。近くには簡易トイレもあります。