2026.1.10 有子山城址

山域
兵庫県出石町
有子山城址(ありこやまじょうあと)
321m

 市労山恒例、年1回のカニツアーです。毎年1月第1週の連休に日本海側に繰り出して旬のカニをいただいてしまおう、ついでに冬山にも登ってしまおうという趣向です。あくまで主役はカニであり、登山はついでであるという強固な意志と鋼の結束の下で長らく行われてきました(多分)。登山をスキップしてカニだけ行きたいという向きも大歓迎です。

 折しも2026年のこの連休は10年に一度の大寒波が列島を直撃。どうするどうなる?カニツアー!

参加者:佐藤、森田、渡辺

天候:曇りのち大雪

CT:10:10 大手前駐車場 ‐11:20有子山城址 ‐ 12:03大手前駐車場

概要

 徳島を6:30に発ち一路豊岡市へ。雪が降りだすのは午後から、夜にかけて降りが強まると予報にあったので、昼過ぎに下山できればOKだろうと踏んでいました。実際豊岡市に入っても雪はあまりなく、登山口近くの大手前駐車場に着いた時でも曇りがちではあるものの時折太陽が顔を出すといった具合で、「今回は雪山は無理だな」などとのんきに言っていました。

  有子山城は豊臣秀吉の弟秀長に落とされた城で、今年の大河ドラマはまさにこの秀吉秀長兄弟が主役です。その効果もあってさぞ人であふれているだろうと思いきや駐車場はガラガラでした。この日は大雪警報が出されていることもあり、皆さん不要不急の外出を避けているのかもしれません。え?カニツアーは不要不急?御冗談を。

麓にある城跡(ここは有子山城跡ではなく出石城跡とのこと)を通過し、いかにもインスタ映えしそうな赤鳥居が連なる参道をくぐり、稲荷神社の前まで来たらそこから登山道です。のっけから急登ですが、道は整備されており大変歩きやすいです¹。しかしながら登っているのは自分たちだけで人影はありません。喘ぎながら1時間弱ほど登ったところでベンチがある広場に出たので小休止しました²。「北第六曲輪・侍屋敷跡」の看板がありました。あまり広くはない広場ですが、そこは戦国時代の山城なのでここにずっと住んでいたわけではないのでしょう。

 さらにもう一登りして「北第五曲輪跡」まで来ると急登は終わり、山頂をぐるっと回り込むようなトラバース道に入ります。このトラバース道はほぼ平坦で、道幅も広く大変歩きやすいです。地図ではこのまま山頂まで直登する道もあるようなのですが、今回は気づきませんでした。この辺りでは雪も少し出てきますが雪山とは程遠い風情です。

 九十九折りの道を少し進むと石垣が見えてきました³。どうやら城跡に到着したようです。しかしこの頃から雪が舞い降りはじめ、辺りはあっという間に雪景色に。

 まずは石垣をぐるっと回ってみました。雪はますます降りしきり、道も定かではなくなっています。一周できるかと思ったのですが道が消えてしまい、うろうろ歩き回った挙句、結局元の道を引き返して石垣の前に戻ってきました。

 結局石垣の上に登れるのは最初の場所からのようです。石垣に登ると東屋があり、ここから出石町が一望できるはずなのですが、この山頂が雲に覆われているのか、ガスと降りしきる雪で何も見えません⁴。当初の予定ではここから東に延びる尾根を縦走して鯵山峠へ降りる予定だったのですが、もはや道が分からなくなってしまっている可能性もあります。本日の最終目標はカニであり、カニこそが山頂です。小事にこだわり大事を疎かにするわけにはいきません。苦渋の決断ですが、来た道を下ることにしました。

 上ってきた道は完全に雪で覆われてしまい、油断していると見失いそうです。登りでは全く雪がなかった北第六曲輪跡も雪化粧をしていました⁵。往路が急登だったということは、復路も当然ながら急降下になるわけで、しかも雪に覆われています。這う這うの体で登山口まで下ると、出発時は全く雪がなかった下界も雪景色でした⁶⁷。

 大手前駐車場に戻って、雪に埋もれつつある車からワイパーだけ掘り出して立てておき、名物出石そばをいただきます。出石そばはティーカップより一回り大きい皿に蕎麦が載っており、それをどんどん追加して頂けるというもので、椀に放り込む人こそ付きませんがわんこそばと似たような感じです。ちなみに一人前は5皿でした。このあとカニが控えておりますので一人前で打ち止めましたが、やや物足りないかな、くらいの分量でした。

 昼食後は雪の降りしきる中カニに、じゃなかった香美町へ突き進みます。まだチェックインには早い時間帯なので宿の近くの温泉で時間を調整しました。  カニについては正に筆舌に尽くしがたいため多くは書きません⁸。カニみそ入りの甲羅を盃とした日本酒は絶品でした。

1 登りやすい段差の木道(木段?)が設えられている。しかし急登続きである。

2 北第六曲輪・侍屋敷跡は広場となっていてベンチもある。急登はここでほぼ終わり

3 山頂にある石垣。このあたりから降雪が強まってきた。着いた直後はまだ地面が見えていた。

4 石垣の上。出石町が一望できるはずなのだが、この日は全くダメ。雪はますます降り募るため早々に引き返すこととする。

5 登りの時には雪などなかった屋敷跡ももう地面が見えなかった。

6 登山口の稲荷堂

7 参道の千本鳥居。雪があると映えますねえ。

8 本日の山頂