2015.8.14 針ノ木峠周辺 

2015夏山 針ノ木峠周辺

山域

蓮華岳(2799m)

針ノ木岳(2821m)

スバリ岳(2752m)

赤沢岳(2678m)

鳴沢岳(2641m)

岩小屋沢岳(2630m)

メンバー 

山本、藤友、大西、渡辺、吉原、早田

行程

2015年8月14日

扇沢6:56s-大沢小屋8:10a8:25s―雪渓末端9:10-のど10:10a10:30s-針ノ木峠12:00a15:10s-蓮華岳16:10a16:25s-針ノ木峠17:10a

2015年8月15日

針ノ木峠4:25s-針ノ木岳5:35a6:00s-スバリ岳6:55a7:10s-赤沢岳8:40a8:55s-(靴トラブル)9:30~9:45-鳴沢岳10:35a10:55s-新越乗越11:30a12:00s-岩小屋沢岳12:50a13:05s-14:00a14:10s-種池小屋14:30a14:40s-15:30a15:40s-扇沢17:30a

8月14日

今年のお盆の夏山は針ノ木峠。メンバーも多数集まり、いつものように夜徳島出発。早朝扇沢に着く。今日は2536mの針ノ木峠まで1100mの登り。大量のビールを背負ってじっくり登っていく。約1時間で大沢小屋。地図で見ると距離では1/3あまりもきているが、標高はまだ1680mで1/5あまり。9:10ついに針ノ木雪渓の末端に到達。天気は雲が出て少し小雨も降る。それでも黙々と登り続け、マヤクボ沢出合いを過ぎると雪渓も終わり、小谷を登るようになる。ここで大問題。肝心のビールを冷やす雪がない!!あわてて周囲を探しながら登ると、幸い残雪発見!2m四方くらいの小さな雪だが、ビールを横にして雪の上で転がすとあっという間に冷え冷えになる。数10本のビールを冷やし、袋に残雪のおまけも確保して最後のひと登り。峠の直下、ざれたジグザグの道も足取りも軽く、12時ちょうどに針ノ木峠到着。テントを張りすぐに乾杯となる。

飲んで休養後、有志で蓮華岳ピストン。知る人ぞ知る蓮華岳は高山植物の女王コマクサの宝庫。山頂が近づくと花崗岩の砂礫の中の随所にピンク色の可憐な花が咲く。この日も登山者は我々のみ。人が少ないのがなにより魅力の山である。大展望は言うまでもない。

夜も豪快に飲み、担ぎ上げたビール完売。

8月15日

今日は本当に長丁場、行程は昨日の約3倍。まだ暗い4:25ヘッドライトを灯して出発。空が白みはじめた5時前、槍、鹿島槍、白馬、豪華な顔ぶれが姿を現しはじめる。そして5:16。蓮華岳の北に日が昇る。針ノ木岳5:35着。もう夜は完全に明け四囲に大展望が広がる。先ほどの豪華な顔ぶれに加え、剣・立山・薬師。北アルプスのすべての山が勢ぞろい。黒部湖の美しい姿も眼下に広がる。

ここからスバリ岳、赤沢岳と、黒部側が急斜面でなぎ落ちる稜線が続く。赤沢岳を過ぎたところで、F氏の靴が両足とも完全崩壊。幸い、岩稜ルートは終わっており、接着剤とテーピングで何とか応急修理。

鳴沢岳を越え、新越乗越でちょうど12時。なかなかハードだ。距離的には針ノ木峠-種池の中間地点だが、出発からすでに8時間。最後のピーク岩小屋沢岳を越え、扇沢への下降路が分岐する種池山荘には、14時30分に到着。天気もいつしかガスに変わり、空気も冷やりとしてくる。気が重いが、最後の力を振り絞り、扇沢に下降。総行動時間は、13時間となった。

大町温泉で十分休養し、翌日黒部ダムを観光して帰徳。

扇沢
扇沢出発
針ノ木大雪渓
雪渓終了
峠直下の登り
蓮華岳の登り
蓮華岳
蓮華岳山頂
峠への下り
針ノ木峠小屋
早朝の出発
日の出
白馬、五竜、鹿島槍、爺
針ノ木岳
もう少しで針の木岳
針の木岳頂上
剣・立山
前穂高、奥穂高、槍、野口五郎
黒部湖
スバリ岳
赤沢岳(遠景は白馬、唐松、五竜、鹿島槍、爺)
蓮華岳、針ノ木峠、針ノ木岳、スバリ岳
針ノ木峠アップ(バックは七倉岳)
あらためて針ノ木岳(右奥 野口五郎)
赤沢岳頂上
ガスが出てきた稜線
鳴沢岳頂上
もうすぐ岩小屋沢岳
種池山荘
黒部ダムにて