2015.9.19寂地山、2016.11.4冠山

全国1000m峰紀行(8)

寂地山(1177.0m)広島県

冠山(1336.9m)山口県

今回は故あって2つの山を一緒に紹介したい。一つは、山口県の最高峰寂地山、もう一つは、広島県の個性的な名峰冠山である。両山はともに西中国山地国定公園のエリアに入り、周辺に美しい落葉広葉樹林が広がっていることも共通である。標高はわずかに冠山が高い。

登頂日 2015年9月19日

山域 寂地山

参加者 早田健治

行程

寂地峡犬戻登山口6:30s-林道6:50-林道終点7:05-寂地山7:50a7:55s-林道終点8:25-寂地峡犬戻登山口8:50a

それではまず、寂地山からガイドを進めよう。九州帰省の折に中国の山を登るのもいい。そう、思い立って最初に登ったのが、以前から興味のあったで九州帰省の折に中国の山を登るのもいい。そう、思い立って最初に登ったのが、以前から興味のあった寂地山である。

深夜、登山口の寂地峡レストハウスに到着し、仮眠後、6:00過ぎに車を犬戻峡のヘアピンカーブ手前のゲートまで乗り入れ、駐車する。

ヘアピンカーブから、犬戻峡の遊歩道に入る。岩盤の発達した犬戻峡は迫力十分。沢登りでも訪れたいところだ。やがて道は沢を離れ直上し、迂回してきた林道に出る。ここからはしばらく林道歩き。標高900mで林道終点となり、少し歩くと急登が始まる。急坂を約100m登るとトラバース道になり、沢に突き当たり折り返すと、あとは広い尾根の登りに変わる。スギの巨木がいつしかブナの林に変わり、その中を大きくジグザグを切りながら登り続けると、広い尾根に出て、右にひと登りで山頂に着く。山頂はブナ林に覆われ展望はない。

 下山は同じ道を下る。

登頂日 2016年11月4日

山域 冠山

参加者 早田健治

行程

BP6:35s-登山口6:45s-林道魚切線7:10-クロソン岩7:40a7:45s-冠山8:25a8:30s-林道魚切線9:05-登山口9:20-BP9:30a

つづいて冠山。汐谷温泉から少し入った道沿いに車を置き、登山開始。産廃工場の奥で、すぐに道は狭まり、砂防ダムを経て、登山口に到る。橋を渡り、汐谷左岸の登山道を進む。途中谷を2回渡るが、ずっとスギ・ヒノキ林の道。標高900mの二股からは左のクロソン谷に入る。すぐに林道が横切り、さらに登ると道が分かれ、ここは左のクロソン岩ルートを取る。急坂を登り切ると、尾根上にクロソン岩がある。かなり高い岩峰で、ザイルなしで登るのはかなり怖い。岩峰に登ると、葉を落とした樹海の中に、そそり立つ冠山が望める。ここからしばらくは、なだらかな尾根の道。さらに進むと、山腹を巻くようになり、ジグザグを繰り返すと、ぽっこり冠山の頂上に出る。頂上はブナ林だが、密度は薄く、下生えもないため、展望はよくきく。下山は、クロソン谷沿いのショートカットルートを取り、約1時間で、起点に下りついた。

さて、ここからが本題。実は、この寂地山と冠山、直線距離では約2kmしか離れていない。しかも両山の間を広島島根県境が走っており、さらに寂地山からは島根山口県境が東西に走り、標高1300m峰が3県のジャンクションとなっている。付近の等高線は緩やかで、一帯は、各県を代表する錦川、高津川、太田川の原流域となっている。そして、冠山、寂地山、広高山、額々山の4つの1000m峰が至近距離で集まっており、簡単に狙えそうである。

さらに、付近の植生のほとんどが広葉樹。春の山菜の時期を狙えば、収穫が期待できる。

そんな訳で、こんな計画はいかがでしょうか?

朝徳島発、高速で吉和IC経由、国道488号線に入り、725m標高点から林道に入り、終点の標高1100m付近で幕営。水も薪も問題なく調達できそう。この日のうちに広高山は登っておき、翌日、残りの冠山、寂地山、額々山を登り、あとは、西中国を観光して帰徳。

今年の5月連休にいかがでしょうか?参加者募集中。

寂地山頂
犬戻渓谷
クロソン岩からの冠山
冠山頂上
中国道吉和SA付近から望む冠山
山行記録

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